~消滅時効の援用で失敗しないために知っておきたいこと~
借金には時効がある!
法律で決められた時効期間をすぎれば、「時効の援用」という手続きをすることで、借金の返済義務をなくすことができます。「時効の援用」とは時効の完成によって、利益を得る人(債務者)が、時効の完成を主張することです。手続きについてある程度の知識は必要ですが、最近は検索すればすぐに情報が手に入りますし、手続きをすべて代行してくれる機関もあります。古い借金の返済に困っている方は、ぜひ時効の援用手続きを検討してみてはいかがでしょうか。
2社以上から借金をしている状態(多重債務)は危険です。借金地獄の一歩手前と考えたほうがいいでしょう。
多重債務が危険な理由は3つあります。
1つ目は管理の問題です。多重債務になれば毎月の支払日が増えます。支払額も分散されて、総額もわかりにくくなるのが普通。ひとつひとつの金額が低いと返済を楽観的に考えがちで、新しく借金をしかねません。
2つ目は利息負担の問題です。借金には利息が付きます。借金を借金で返済する場合、利息が上乗せされているので、総額は増え続ける一方。少額とはいえ利率は違うので、複数社から借金すれば思いがけず利息の負担が大きくなるのです。
3つ目は返済の長期化です。借金を新しい借金で返済するのですから、完済期日は伸びます。利息の上乗せにより負担が大きくなるため、返済は長期化しやすくのです。長期化するほど自動車創業から抜け出せなくなり、結果、身動きが取れなくなるリスクがあるのです。多重債務は計画的にやったとしても危険が伴います。
おまとめローンは、有効な対処法のひとつです。おまとめローンでは2社以上の借金を、借り換えで1本化します。A、B、Cの3社から借金をしていたとします。Cから、AとBの借金を返済できる金額を改めて借りて完済するのです。以降はCのみに返済するため分散がなくなります。利息も安くなる場合もあり、日々の返済額も減り、支払日も同日でまとめられるのです。
債務整理も多重債務に有効な対処法です。複数あり、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産があります。
任意整理では利息と遅延損害金が免除されて元金のみの返済になります。返済の総額、月々の返済額を減らせます。返済日を1日にまとめられるのもメリットです。2社以上借金があっても、整理したい内容を選べます。たとえば、自動車のローンだけは債務整理にしたくない場合、通常通り返済を続けられます。ただし、任意整理をするとブラックリストに入る点には注意が必要です。
特定調停は裁判所が仲介に入り、債務者と債権者が話し合って返済方法を調整します。利息分もカットできて、毎月の返済額を減らせるのが大きなメリットです。返済期間は原則3年~5年です。
個人再生は裁判所に申し立てて、借金を減らしてもらい分割で返済する方法です。個人再生は職業制限もないため職を失わなくて済みます。住宅ローンで購入した家があっても、個人再生なら守ることができるのです。借金の一括請求の状況でも利用できます。ギャンブルや浪費が理由でも成立可能です。ただ、裁判所が間に入っているため、返済を滞納すると催告状もなく強制執行されるリスクもあります。
裁判所を通して行います。借金の返済が全額免除になるのが大きなメリットです。合法的なために多重債務の苦しみから解放されます。ただ、財産を処分されて返済に回されるのはデメリットです。ギャンブルや浪費で作った借金は破産できません。裁判所に自己破産を認めてもらうには、厳しい条件のクリアが必要です。
時効の援用も方法の一つです。時効の援用と自己破産と組み合わせて、借金を返済した方もいます。貸金業者へ5年間支払いをしていないことで時効の援用が成立する可能性があるのです。長期間支払いができていない借金があるなら検討する価値は十分あります。また、時効の援用が成立しなくても自己破産に変更して借金問題を解決できるのです。
特集!時効の援用でまず相談したい頼れる専門機関リスト
弁護士費用 1社3万9,800円(※1)
弁護士費用 1社または2社の場合 11万円
※価格は、2021年10月の情報です。
※1.公式HPで価格の記載を確認できませんでした。