~消滅時効の援用で失敗しないために知っておきたいこと~
エステローンを返せないと大きなトラブルに発展します。たとえば、遅延損害金、ブラックリスト、一括請求です。どのトラブルも生活に大きな影響を与えます。家族や会社にバレると信用問題に発展しかねません。トラブルの内容とともにどんな対処法があるのか契約前にチェックしておくことが大切です。
返済期日が来ても支払わないと遅延損害金が発生する可能性があります。遅れた日数分の損害金も加えて支払わなければなりません。本来支払う金額より単純に高くなります。
遅延損害金が発生しても支払わないと今度は督促状や電話による督促が家にかかってくるリスクがあるのです。家族にバレるリスクは高まります。
滞納を続ければ、一括請求される可能性が高まります。強制解約、遅延損害金、さらに返済額の一括請求は大きな負担です。返済を滞納していることは、支払いたくてもお金不足の方がほとんどでしょう。
一括請求をされても返済しなければ、強制的な財産の差し押さえが待っています。一括請求をされた時点で、財産の差し押さえはすぐ目の前と考えた方が良いでしょう。財政的にますます厳しい状況に追い込まれます。
信用情報に傷が付く状態になります。いわゆるブラックリストに載るという状況です。ブラックリストに載ると最低5年間はローンを組めません。他にも多くのデメリットがあります。
スマホを新しいものにしたくても、買えない、気に入った賃貸物件を見つけて引っ越ししたくても入居審査に落ちる可能性が高くなるのです。また、家族に隠している方もバレる可能性が高まります。良いことは何もありません。
契約後8日以内ならクーリングオフができます。つまり契約を無効に出来るのです。契約日は申込みと承諾の意志が合致した日になります。契約書を受け取った日が当てはまるでしょう。また、クーリングオフは業者への書面通知が必要です。契約後8日以内に業者へ届くことが絶対条件ではありません。契約後8日以内の発信も認められます。具体的な方法は国民生活センター公式サイトにも掲載されているためチェックしてみてください。
クーリングオフができる8日が過ぎても、途中解約があります。特定商取引法の中の民事ルールとして、法第49条として中途解約が定められているのです。業者は消費者に対して請求できる損害賠償などの上限は2万円。2万円以上の金額を受け取っているなら、残額を返還しなければならないと定められています。エステの場合、サービス提供開始後は「2万円、または契約残額の10%に相当する額のいずれか低い額」です。
(※)参照元:消費者庁特定商取引法ガイド(https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/)返済を滞納しており、返済も絶望的なら債務整理という方法があります。裁判所に申し立てる、債権者との交渉で借金を減らしてもらったり、免除してもらったりする手続きです。債務整理は任意整理・個人再生・自己破産など種類がいくつかあります。
債権者との交渉を通じて、将来発生する利息や遅延損害金をカットし、毎月の返済額の減額と、返済計画を調整する方法です。債権者との和解後は、3年~5年かけて完済します。どの借金を任意整理の対象にするか選べるのがポイントです。エステ以外に複数の借金があっても、エステローンだけを任意整理対象にする選択ができます。
個人再生は、裁判所に申立をして、借金を1/5~1/10程度に減らせる方法です。減額後の借金は3年~5年を目標として完済します。個人再生には住宅資金特別条項という制度が設けられているのも特徴です。住宅ローン返済中でも家を処分しなくても済みます。複数借金があり、任意整理だけだと難しいケースでの方法の1つです。
自己破産は裁判所に申立をして、一部以外の借金を免責する方法です。借金は帳消しになりますが、官報への掲載、最低限生活に必要な財産以外は保有できません。家や車といった財産は強制的に回収されます。自己破産が認められるかどうかは、裁判所が申立人の収入と借金額、借金理由に基づいて判断するのが特徴です。支払い不動状態と判断されて自己破産が成立します。
時効の援用とは「時効の完成で利益を受ける者が、時効の完成を主張する」というものです。借金があっても債権者から請求もなく、特定期間が経過した場合、債務者が債権者に対し「借金は消滅時効を迎えたから返済義務はありません。返済はしません」と意思表示することで、借金が帳消しになるというものです。
エステローンでも時効の援用はできます。注意点は借入先により時効成立までの期間が異なる点です。エステローンの場合、2020年3月31日を含めた以前の契約なら2年間の時効、以降なら5年です。2年以上前に契約しているなら時効が成立している可能性があります。
ただし時効成立は契約日からではなく、最終的な返済日から2年間です。ただし、債権者の訴訟、差し押さえや仮差押や仮処分、「返します」と債務の承認をした時点でリセットされるため注意してください。「借金があるか?」とエステサロンに聞くのも債務の承認とみなされる可能性があります。弁護士に相談したほうがいいでしょう。
エステローンを返済できないからと借金するのは止めたほうが良いでしょう。結果、複数の消費者金融やカードローンの返済に追われる結果になりかねません。利息が一気にふくらむだけで元本が減らずすぐに返済ができなくなるからです。
返済窓口が増えれば管理も返済計画を立てるのもむずかしくなります。また、完済の先送りにしかなりません。エステローンの返済のために他の方法で借金するのは最悪の手にしかならないと意識しましょう。
エステローンを滞納した状態で通わなくなり、エステサロンから連絡されても出ない、無視しても意味がありません。エステサロンが「料金を支払う気がなさそうだ」と判断すれば法的に訴えられる可能性が高くなります。
料金を支払ってもらわないと経営は成り立ちません。お客として通っていたときはちやほやされていても、料金の未払いは厳しく対処されます。返済できないなら、相談してみてください。支払いの猶予や交渉に応じてくれる可能性があります。
代表弁護士:田中 健太郎 先生
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