~消滅時効の援用で失敗しないために知っておきたいこと~
時効の援用で失敗してしまったら、どう対処すればいいのでしょう?失敗の大きな原因は3つ。自分で直接債権者に電話をして時効援用をするとリスクが高いようです。原因と対処法について詳しくご紹介します。
時効援用で失敗するケースってあるんですか?
はい、残念ながら時効援用にはいくつかの落とし穴があります。失敗の大きな原因としては、主に3つが考えられます。
例えば、どんな場合に失敗しちゃうんでしょう?
一つ目のケースは、訴訟や支払督促が確定してしまう場合です。例えば、引っ越しをして住民票を移さなかったために、訴状が届かずに法的手続きが進んでしまうことがあります。また、不在連絡票を放置してしまったり、同居者が受け取った訴状を渡さなかったりするケースもありますね。
訴状に気づかずに手続きを無視してしまうと、時効期間が確定から10年延びてしまいます。訴えられた覚えがないと感じていても、法的手続きが進んでいる場合があるので注意が必要です。
他にはどんな失敗があるんですか?
二つ目のケースは、裁判上の和解や調停が成立している場合です。裁判所に出廷して和解が成立したのに、それを忘れてしまったり、覚えていなかったりする場合です。このような場合、時効期間は10年になります。
和解や調停も注意しなきゃいけないんですね。他にも何かありますか?
三つ目のケースは、5年経つ前に少額でも返済をしてしまった場合です。例えば、時効援用が可能な条件として、5年以上一度も返済していないことが必要ですが、たとえ数千円でも返済していたことが取引履歴に残っていると、その時点で時効援用ができなくなってしまいます。
時効援用には非常にデリケートなポイントが多いので、慎重に進めることが大切です。
もし、時効援用に失敗してしまったら、どうなるんでしょうか?やっぱり大変なことになりますか?
はい、時効援用に失敗した場合、いくつかのリスクが発生します。特に大きなリスクとしては、借金の支払い義務が再び生じることがあります。
具体的には、どんなことが起きるんですか?
時効援用に失敗すると、借金の元金だけでなく、利息や遅延損害金も含めて支払い義務が発生します。もし一括での支払いが求められた場合、自分で債権者と交渉しなければならなくなります。交渉がうまくいけば、分割払いにできる可能性もありますが、債権者が応じなければ一括での返済を求められることになります。
特に一括での請求が発生した場合には、かなりの負担になることが多いです。そのような状況に陥ったら、弁護士に相談して、債務整理の方法を検討するのが良いでしょう。任意整理や個人再生、自己破産などの手続きを通じて解決を図ることが可能です。
借金だけじゃなくて、遅延損害金も請求されるんですか?
その通りです。時効援用が失敗すると、借金の支払いと同時に遅延損害金が発生する可能性があります。遅延損害金というのは、借金の返済が遅れた場合に生じるペナルティで、元金や利息に加えて支払い義務が発生します。延滞日数が長くなればなるほど、遅延損害金の額も膨らんでしまいます。
多くの金融機関では、遅延損害金の利率が利息の上限よりも高く設定されています。特に長期間放置してしまうと、遅延損害金がかなりの額に膨れ上がることがあります。時効援用を考える際には、この点も非常に注意が必要です。
時効援用で失敗することがあると聞きましたが、具体的にはどんな失敗があるのでしょうか?
はい、いくつか典型的な失敗例があります。順に説明していきますね。
時効が成立していないのに通知書を送ることがあるんですか?
そうなんです。例えば、時効が成立していると思い込んで消滅時効援用通知書を発送したケースです。この場合、後になって債権回収会社から『時効が成立していないので、時効援用は認められない』と返答されることがあります。
時効が成立していないのに通知書を送ってしまうと、その行為自体が『債務承認』と見なされ、時効援用が難しくなります。これを避けるためにも、時効が成立しているかどうかの判断は、弁護士や司法書士に相談することが重要です。
時効援用権を失うこともあるんですか?
はい、実際にあります。例えば、時効が成立していたのに、自分から債権回収会社に電話をして『時効だから借金は返さない!』と言ってしまうと、その行為が『債務承認』と見なされ、時効援用権を失ってしまいます。
このような場合、時効援用権を一度失うと、再び時効援用ができなくなります。だからこそ、専門家に相談して慎重に対応することが必要です。ネットの情報を鵜呑みにせず、プロのアドバイスを受けることが重要です。
訴訟が原因で時効が止まることがあるんですか?
はい、訴訟が起こされると、その時点で時効のカウントダウンがストップします。例えば、訴訟を起こされて敗訴すると、その裁判確定日から時効がリセットされ、再びカウントが始まるのです。
知らないうちに訴訟を起こされていることもあるんでしょうか?
あります。特に、裁判所からの通知を見逃したり、無視してしまった場合、自動的に敗訴となり、裁判が確定してしまいます。これが時効援用に大きな影響を与えることになります。
裁判をしていなくても、時効がストップすることがあるんですか?
そうですね。裁判がなくても、債権者が裁判所を通して借金返還請求や催告を行うと、その時点で時効のカウントダウンが止まります。この場合、請求や催告から半年間は時効がストップすることになります。
それって、どうやってわかるんですか?
基本的には、裁判所からの手続きがあると時効はストップしていると考えておくべきです。不安な場合は、専門家に確認してもらうのが確実です。
少しでも返済した履歴があると、どうなるんでしょうか?
最後に返済された日が基準となるため、その日から時効が再びカウントされます。時効援用を検討する際には、取引履歴を慎重にチェックする必要があります。
忘れていた返済があると、時効援用ができなくなるんですね…。
その通りです。時効が成立しているかどうかを確認する際に、過去の返済履歴をしっかりと確認しておくことが重要です。
支払う約束をしただけでも問題になるんですか?
はい、債権者に『支払います』と約束した時点で、債務を承認したと見なされます。この場合、時効がリセットされ、再び時効が成立するまでの期間がスタートします。
支払う姿勢を見せるだけで、時効がリセットされてしまうんですね。
そうなんです。ですから、債権者と接触する際には慎重に行動する必要があります。何気ない一言が時効援用の権利に大きな影響を与えることがあるので、必ず専門家に相談してください。
時効が成立しているかどうかを確認したいんですが、何か方法はあるんでしょうか?
時効が成立しているかどうかを確認するのは確かに重要ですが、慎重に行動する必要があります。いくつか方法はありますが、それぞれにリスクがありますので説明しますね。
自分で債権者に電話して確認するのはどうでしょうか?
確かに、自分で債権者に直接確認するのは方法の一つです。しかし、これは避けたほうが良いです。なぜなら、債権者はお金を回収する立場にあるため、あなたが時効の成立を確認しようとしても、その過程で『まだ時効じゃないんですね。必ず返します』などといった発言をしてしまうと、それが『債務承認』と見なされてしまう可能性があります。
そうすると、時効がリセットされるってことですか?
はい、その通りです。時効がリセットされてしまうと、また最初から時効のカウントが始まります。ですので、債権者に直接確認するのは非常にリスクが高い行為です。
じゃあ、弁護士さんみたいな代理人を通して確認するのはどうでしょう?
代理人を通して確認する方法もあります。弁護士や司法書士に依頼することで、時効の成立を確認してもらうことはできます。ただし、この場合もリスクはあります。例えば、最終取引から5年が経過していなかったり、裁判で判決が確定してから10年が経過していない場合、代理人が確認した時点で『時効が成立していない』と判断され、時効援用が失敗に終わることがあります。
今の話を聞いて、代理人に依頼するのも少し不安になってきました。
不安になるのも無理はありませんが、時効が成立しているかどうかを確認する際には、リスクを理解した上で行動することが重要です。最も安全な方法は、まずは弁護士に相談して、状況を慎重に分析してもらうことです。
もし、時効援用に失敗してしまったら、もうどうしようもないんでしょうか?
そんなことはありません。時効援用に失敗した場合でも、借金を解決する方法はあります。代表的なものとして、任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。それぞれについて説明しましょう。
任意整理ってどんな方法なんですか?
任意整理は、債権者と直接交渉して、将来発生する利息の減免や、返済のスケジュールを見直す方法です。裁判所を通さないので、手続きが比較的簡単で、家族や職場に知られるリスクも低いのが特徴です。
それなら安心ですね。でも、どんなデメリットがあるんですか?
デメリットとしては、元金自体は減らないので、借金の額が大きい場合は返済が難しいかもしれません。また、任意整理は全ての債権者と交渉するわけではなく、一部の債権者だけが対象になることもあります。
じゃあ、個人再生っていうのはどういうものですか?
個人再生は、裁判所に申し立てをして、借金の元金を大幅に減額する手続きです。通常、借金の額を1/5程度にまで減らすことが可能で、これを3年から5年かけて分割返済します。特に、住宅ローンを維持したまま、その他の借金を整理したい場合に有効です。
それなら借金の負担がかなり軽くなりそうですね。でも、条件とかあるんですか?
はい、個人再生には安定した収入が必要です。また、全ての債務が対象になるため、一部の債権者だけを除外することはできません。さらに、個人再生を行うと信用情報に記録が残り、一定期間新たな借入が難しくなることも考慮しておく必要があります。
最後に、自己破産について教えてください。
自己破産は、裁判所に申し立てをして、全ての借金の返済義務を免除してもらう手続きです。借金がどうしても返せない場合の最終手段と考えてください。ただし、一定の財産は処分しなければならず、住宅や車などは失う可能性があります。
全ての借金がなくなるのは大きいですね。でも、やっぱりリスクもあるんでしょうか?
そうですね。自己破産をすると、信用情報に破産の記録が残り、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用ができなくなります。また、職業によっては資格制限がかかることもあります。ただ、生活に必要な家具や家電などは手元に残せるので、最低限の生活は続けられます。
代表弁護士:田中 健太郎 先生
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