~消滅時効の援用で失敗しないために知っておきたいこと~
法務大臣の営業許可を受けた、老舗の債権回収会社「アビリオ債権回収」の特徴・主要取引先(貸主)の情報を紹介しています。
アビリオ債権回収は三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)のグループ企業として債権回収を行っている債権回収会社です。取引先としては都市銀行や地方銀行、信用金庫といった金融機関の他にも、保証会社やリース会社、弁護士事務所などが挙げられており、それぞれの債権者から債務者に対する債権回収業務を請け負っていることが特徴です。また国内に複数の拠点を展開しており、エリアごとに地域密着型の債権回収業務を行っている点も見逃せません。
そのため、アビリオ債権回収から借金の返済やローンの請求といった通知書や督促状が届いた場合、いずれかの企業や機関が依頼者としてアビリオ債権回収へ債権回収業務を委託している可能性があります。
なお、一方でアビリオ債権回収を装った架空請求やなりすまし業者といった犯罪も増大しており、アビリオ債権回収から通知書や督促状が届いた場合は、まず落ち着いて、そして身に覚えのある借金や金額であるのか確認することが大切です。
特に古い時期の借金などについては時効の援用も考えられるため、慎重に調べることが大切です。
アビリオ債権回収では全国の主要都市へ拠点を設置しており、エリアに応じて事業所が異なります。なお、2025年2月調査時点で、アビリオ債権回収の公式サイトでは以下のような電話番号が紹介されており、住んでいる地域などによっていずれかの電話番号で連絡が来る可能性もあるでしょう。
なお、弁護士などに相談した後に改めてアビリオ債権回収へ連絡する場合、フリーダイヤルを利用できない場合は「0120」の代わりに市外局番として「03」を使用するように案内されており、名古屋事業部や福岡事業部でも同様に「03」を使用する点に注意してください。
前述したように、アビリオ債権回収は債権者からの依頼を受けて債権回収業務を請け負っている債権回収会社です。そのため、アビリオ債権回収へ直接にお金を借りたり、アビリオ債権回収のサービスを利用したことがなかったりしても、過去に銀行ローンを利用したりローン会社でローンを利用していたりした場合、未返済や滞納があればアビリオ債権回収から督促が届く可能性はゼロではありません。
つまり、自分でアビリオ債権回収からお金を借りていない人でも、他の企業や機関が債権者としてアビリオ債権回収へ依頼を行っていると、通知書や督促状が届くことになります。
なお、債権会社のミスやなりすまし業者による詐欺によって督促状や通知書が届く恐れもあります。そのため、重要なことは落ち着いて借金の有無や滞納の有無などを確認し、必要に応じて弁護士などの専門家へ相談することと言えるでしょう。
アビリオ債権回収が債権者から正式に債権回収業務を委託されている場合、督促を無視すると「悪質な債務者」と判断され、そのまま法的措置を執られる恐れが強まります。
裁判所へ訴訟を提起された場合、財産の差し押さえが行われたり、自宅などが競売にかけられたりといった状況を招くため、安易な無視や放置は避けなければなりません。また、法的措置にまで至らずとも、債務者として悪質だと判断されればその後の交渉などで不利になる恐れもあります。
もし本当に身の覚えのない借金や督促であった場合も同様に、無視したり放置したりするのでなく、最寄りの警察や信頼できる弁護士などへ相談してください。
自身に覚えのある借金や滞納金であった場合、自分から慌ててアビリオ債権回収へ連絡することで時効の援用ができなくなるといったリスクもあります。
特に注意すべきは電話での対応であり、担当者からの返済のお願いなどに対して、自分から借金があることを認めたり、その場しのぎとして「いずれ返済しますから待ってください」といった発言をしたりすると、債務があることを認めたと判断され時効が延長される恐れが高まります。
そのためアビリオ債権回収から督促が来た場合、まずはきちんと自分の過去の債務状況を確認し、身に覚えのある借金などであれば借金問題に詳しい弁護士などへ相談して、適切な対応を任せることが肝要です。
アビリオ債権回収は、平成22年に「三洋信販債権回収株式会社」と「パル債権回収株式会社」の2社が合併し、新たに商号を変更して設立された債権回収会社です。
母体である三洋信販債権回収は、平成11年に設立され、三洋信販(消費者金融)が100%出資しています。三洋信販の子会社には、「ポケットカード」「エージーカード」といったクレジットカード会社がありましたので、名前を知っている方は多いかもしれません。
もう1社であるパル債権回収は、平成13年に設立。消費者金融のプロミス(現:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)が100%出資しています。
現在、アビリオ債権回収は、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)が100%出資した系列会社です。平成27年時点での取引先は、都市・地方銀行や信用金庫、信用組合、保証会社、リース会社など2,000以上もの金融機関。
主に債務回収を行うのは、プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス・旧三洋信販)、レイク(新生フィナンシャル)、ジャックス、アットローン、モビット、シティーカード、オリックスクレジットなどの債権が多いようです。
アビリオ債権回収は「株式会社三井住友フィナンシャルグループ」の子会社のため、内部統制や法令遵守もしっかり行っているそうです。
相談者のもとへアビリオ債権回収から「催告書」が届き、さらに電話のお願いや返済に関する通知などが立て続けに郵送されてきました。そこで相談者は司法書士へ問題解決を相談して、どのような対応を取るべきかという話し合いが行われました。
司法書士が確認したところ、「支払期日」として14年前の日付が記載されており、そこから現在に至るまで相談者からアビリオ債権回収へ借金の返済を行ったり、アビリオ債権回収から裁判を起こされたりしたことがないということでした。そのため催告書の到着から1ヶ月後に司法事務所がアビリオ債権回収へ連絡し、消滅時効の援用が認められました。
※参考元:松谷司法書士事務所(https://saimuseiri.kabarai-sp.jp/jikou-abilio.html)
相談者が、アビリオ債権回収から届いた綴じ込みハガキを確認したところ、15年以上も前に三洋信販株式会社(現SMBCコンシューマファイナンス株式会社)に対して行った借金についての返済を求める内容が記載されていました。
司法書士代理人として相談を受けた司法書士が内容を確認したところ、アビリオ債権回収の譲受日は10年以上前で、支払期日も15年近く前となっており、また相談者が過去に裁判所からの書類などを受け取ったこともないという状態でした。そこで司法書士からアビリオ債権回収へ時効援用の手続きを行った結果、無事に時効が成立し、債務が消滅、三洋信販株式会社との契約書も返送されたということです。
※参考元:時効援用相談WEB(https://www.taketomi-jikouenyou.jp/15146145240025)
過去に相談者が消費者金融から借金した債務について、改めてアビリオ債権回収株式会社から催告書が届きました。また、さらに同社から電話の連絡を促すハガキなど文書が届いてきたため、相談者は専門家へ相談することにしたそうです。
相談者の記憶を頼りに話をまとめると、過去にプロミス(旧アットローン)で借金をしたそうですが、現在からさかのぼって9年間ほど返済をせずに放置してきたそうです。また、その間に先方からの連絡などはなく、アビリオ債権回収の担当者と話したり裁判をしたりといったこともないようでした。
そこで時効援用できる可能性ありと判断し、消滅時効援用の内容証明を送達した結果、2週間後に本人のもとへ時効援用の書面が到達して時効が成功しました。
※参考元:かえる消滅時効援用代行センター(https://www.syoumetujikou-hyogo.jp/AbilioServicer)
相談者に対してアビリオ債権回収から「重要なお知らせ」が届き、そこには10年以上前に行われた裁判の情報や債務に関する内容が記載されていました。請求額はおよそ10万円でしたが、相談者が時効援用による解決を希望して司法書士へ相談したという状況です。
司法書士が裁判の日付などを確認すると、事件番号から10年以上前の裁判だと判明し、仮に裁判によって時効までの期間が伸長しているとしても時効が援用できる可能性が認められました。そこで司法書士から改めてアビリオ債権回収へ時効援用の内容証明を送達したところ、その後に消滅時効を認めるという回答を得られて債務などが消滅したということです。
※参考元:森野司法書士事務所(http://www.morino-shihou-28.jp/16437881178966)
依頼者の自宅へ過去の消費者金融への借金について、アビリオ債権回収から封書が届きました。内容によれば、消費者金融からアビリオ債権回収が債権を譲渡されており、その債務についての総額140万円の返済を求めるものでした。そこで依頼者は司法書士へ相談して問題解決を目指していたという状況です。
借金の元金は30万円、さらに損害金などが合わさって総額140万円という債務でしたが、さらに対象の債務について過去に裁判が起こされていたこともポイントです。
しかし司法書士が確認したところ、裁判が行われたから10年以上が経過しており、時効期間の伸長を前提にしても時効援用できる可能性があると判断できました。
そこで「債務名義取得後10年経過しているため時効を援用する」と内容証明を送付し、そのまま時効援用が認められています。
※参考元:司法書士法人黒川事務所(https://www.kaiketu-saimuseiri.jp/category/1356857/zirei.html)
消費者金融会社から20年前に借金をした依頼者は、その5年後、現在から15年ほど前に同社から支払督促を受けていました。しかしその後も返済をすることなく生活していたところ、現在になってアビリオ債権回収から改めて「督促状」が届くようになったそうです。
依頼者が過去の資料を全て保管しており、借金をしたのが20年前で、最後の督促が15年前、それから裁判を起こされたこともないという流れが確認できました。そのため今回アビリオ債権回収から督促状が届いたものの、すでに時効期間が経過していると考えられ、アビリオ債権回収へ時効援用の内容証明を発送しました。
すると1週間後に依頼者のもとへ債務不存在の通知が届いて、時効援用が確認されたという事例です。
※参考元:時効援用手続サポート(https://jikou.k-souzoku.jp/15802226793541)
過去に暮らしていたアパートへ住民票を置いていた相談者ですが、事情があって現在の居住地へ住民票を移したところ、急に過去の借金についてアビリオ債権回収から督促状が頻繁に届くようになったとのことです。そこで、不安を抱いた相談者は行政書士へ相談しました。
相談者の話では、借金をした12年前から1年前までの期間に裁判をされたことはないものの、直近1年については分からないという状態でした。しかし行政書士が督促状を確認すると裁判履歴の記載がなく、郵便物の配送状況などからも1年前から現在に至るまで裁判された可能性が低いと判断されました。
そこで時効援用の内容証明を送達した結果、時効援用が認められ、180万円の返済が不要になったそうです。
※参考元:時効援用手続サポート(https://jikou.k-souzoku.jp/16054971706637)
「(前略)184で知らないふりで掛け直すとアビリオ債権回収。SBIクレジットカードの借金取り立ての代行らしい。昭和のようにワレコラ〜!みたいな借金取り立ては消えたがSMSや電話やハガキで永遠と毎日届きます。」
アビリオ債権回収は、以下8つの事業を行っている債権回収会社です。
商号 | アビリオ債権回収株式会社 Abilio Servicer Co., Ltd. |
---|---|
会社設立日 | 平成11年3月4日(三洋信販債権回収の設立日) |
営業許可年月日 | 平成11年5月6日 |
許可番号 | 法務大臣第5号 |
資本金 | 5億円 |
株主 | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社、三井住友カード株式会社 |
引用元:東京スカイ法律事務所公式HP(https://www.tsky.jp/)
代表弁護士:田中 健太郎 先生
法律相談件数が20,000件を超える実績(2023年8月時点)がある東京スカイ法律事務所では、【借金問題の相談無料】という相談者にとって非常に助かるサービスを提供しています。
東京に居を構える弁護士事務所ですが、地方からの相談にも対応しており誰からの相談にも真摯に応えてくれる頼れる弁護士事務所となります。
借金相談無料
土日相談可
電話相談可
メール相談可
※債務整理(個人破産・法人破産・個人再生・任意整理・過払金の回収)・相続・住宅ローン・時効援用・立退きに関する相談は無料です。その他の法律相談は、30分5500円(税込)になります。
※記載している実績は2023年8月調査時点での情報となります。
所属弁護士会 | 第一東京弁護士会 |
---|---|
所在地 | 東京都中央区京橋二丁目12-9 ACN京橋ビル601 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
連絡先TEL | 0120-0505-90 |
※選定基準:2023年6月20日時点でGoogle検索にて「時効の援用」で表示された全175件の中から弁護士事務所として表示された58社を調査、その中で公式サイト内で時効の援用に対応できることが明記されている弁護士事務所の中から29社を掲載しております。
借金の返済義務を無くすことができる手続き、時効の援用についてまとめているカテゴリーです。
貸主対応や失敗のリスクなど、時効の援用につきまとう不安を回避できる相談先を紹介。
借金の種類ごとに、未払い・滞納を放置するとどうなるか、どのくらいで時効になるか、解説しています。
時効の援用手続きには、大まかに分けて以下のような3つの種類があります。それぞれ詳しくまとめてみました。
債権回収会社とは何なのか、督促状などが送られてきた場合どう対応すべきか、まとめてみました。