~消滅時効の援用で失敗しないために知っておきたいこと~
デンタルローンは保険適用外の歯科治療で使えるローンです。たとえば、歯科矯正・インプラント・ホワイトニングは保険適用外のために、治療費には大きな負担がかかります。デンタルローンを利用すれば、支払いは複数回に分けられますから負担が軽くなるのです。
デンタルローンは2パターンあります。「歯科医院を通した契約」と「金融機関との直接契約」です。歯科医院を通した契約は、歯科治療費を一旦金融機関が建て替えます。利用者は歯科医院ではなく、金融機関に分割で支払う仕組みです。
金融機関との直接契約では、利用者が信販会社のような金融機関と直接、融資の契約をして歯科医院に支払います。歯科医院を通す場合は、歯科医院の提携金融機関の利用です。金融機関との直接契約では金利や条件が異なるため選定は慎重に行いましょう。
金利手数料は利用する金融会社で異なります。デンタルローンを取り扱っている金融機関で代表的なのは、イオン銀行や、JACCS、アプラスや千葉銀行です。一般的に種類で違いはありますが、年率3.0%~15%を見ておくといいでしょう。実際の金利は審査次第で変動するため事前確認をしたほうが無難です。
デンタルローンとカードローンは分割手数料や金利手数料が違います。デンタルローンの金利は5%前後ですが、カードローンだと15%~18%のものもあるのです。デンタルローンの場合、金利手数料がカードローンより優遇されています。
クレジットカードも同様に、デンタルローンのほうが金利手数料は優遇されています。クレジットカードの場合だと15%程です。クレジットカードとデンタルローンを比較すると、金利という点でデンタルローンの方が有利だといえます。
デンタルローンを滞納すれば数日後に、ローン会社から督促がきます。電話・メール・ハガキなどでの連絡です。督促が来た時点で、返済のための口座に入金すれば翌営業日か決められた日に引き落とされます。督促が来ても落ち着いて入金すれば、遅延損害金は発生するかもしれませんが、大きな問題にはなりません。
ただし、すぐに返済するのは難しい状況もあります。その時点で、返済に関する相談窓口へ連絡してみてください。返済期日や金額などを伝えておけば相談に乗ってくれる可能性はあります。問題はなにもせずに放置する行為です。
返済予定日に1日でも遅れたら遅延損害金が発生します。返済日を守れなかったことへのペナルティと考えればいいでしょう。ローン会社により遅延損害金の金額は異なるため事前にチェックしておいたほうが良いでしょう。たとえば、イオン銀行の場合、返済予定日の翌日より日割りで元本に対して年14.6%の遅延損害金が発生します。
遅延損害金は返済するまで発生するため注意が必要です。遅れるほどに返済しなければならない金額は大きくなります。大きくなりすぎる前に、早めにお金を用意したほうがいいでしょう。
(※)参照元:イオン銀行公式HP(https://faq.aeonbank.co.jp/faq_detail.html?id=4777&category=&page=1)一般的に「ブラックリスト」と呼ばれるものです。デンタルローンの返済を滞納して2ヶ月~3ヶ月も経過すると信用情報機関に事故情報として登録されます。ブラックリストに登録されるとさまざまなデメリットがあるのです。完済したとしても、新しい借り入れやクレジットカードは使用できなくなります。新しく作るのも難しいでしょう。
ローン、キャッシング契約も不可。スマホの分割による支払い、賃貸の審査も難しくなります。奨学金の保証人にもなれません。
滞納から数ヶ月も経過すれば一括請求の可能性が高くなります。「期限の利益損失通知」と呼ばれる書面です。内容は分割権利を失うことと、期限までの一括支払いを求める内容が通知されます。
デンタルローンの場合、支払う金額は高いものになっています。そのため一括で返済するのは難しいでしょう。ただ、支払い期限までに返済できないならローン会社に連絡してみてください。司法書士や弁護士に相談すれば、交渉次第で支払い期限を伸ばしてくれるかもしれません。
返済できずに長期間滞納になれば、最終的に差し押さえです。給料も預貯金も強制的に回収されて返済に回されるのです。ただ、給料は生活保障のため全額ではなく、手取り額の1/4が毎月回収されます。ボーナスも対象です。
社会的な信頼も地に落ちます。会社にバレることで評価が落ちる可能性も出てくるのです。会社を退職しても次に理解してくれる職場が見つかるとは限りません。結果、生活は落ちていくだけになりかねないのです。家族にバレると離婚から一家離散になりかねません。
歯科矯正・インプラント・ホワイトニングは金銭的負担が大きい施術です。一度に支払いができなければ、デンタルローンを取り扱っている歯科クリニックなら利用できます。支払いは分割ですから一度に支払うよりも経済的な負担は少ないため便利です。
ただ、デンタルローンもローンですし、返済も考えなければなりません。確実に支払える無理のない返済計画を立ててからローンを組むことをおすすめします。滞納が続けば強制執行になりかねません。返済がむずかしいなら、早めに弁護士をはじめとした専門家に相談するのが一番です。
代表弁護士:田中 健太郎 先生
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